方法は違っても同じ方向を向いている



マンデラの名もなき看守」という映画を見ました。

かなりいい映画です。「24」で、アメリカ大統領の役をしていたデニス・ヘイスバートが、今度はマンデラ大統領の役をしています。正確には、南アフリカの大統領になる前の27年間の牢獄時代の、マンデラ氏とその看守の交流を描いたものです。
マンデラの氏の半生を描いた伝記映画といえるものなので、すべてが事実なのでしょう。

ワールドメイトの友人も見たことがあるといってましたが、デニス・ヘイスパートのマンデラは、少し重いかなとか言ってます。実際は牢獄時代であっても、もっと明るい楽しい人だったんじゃないかということですが、しかし、あんな狭い牢獄でいくらマンデラ氏でも楽しく過ごせるのかと思ったりもします。


個人的には看守の幼い娘が、街で黒人の子持ちのおばさんが警察に荒っぽくされ捕まる場面を見て、「どうしてあんな目に遭うの?」と父親に聞くところが印象的でした。すると母親が出てきて、「それが神様が決めたことだから、アヒルと白鳥はいっしょには住めないでしょう」と応えます。それを聞いても、子どもは納得がいかない顔に見えました。


アパルトヘイトの実態にしても、マンデラ氏の獄中生活にしても、これはほんの一部なんでしょう。これで、全部をわかったような気にはなりませんが、でも、マンデラ氏が、一貫して愛情深い人であり、白人も黒人も融和した平和で公平な社会を望んでいたことは、すごく伝わってきました。その実現のために、家族も、自分の命も捨ててもアパルトヘイト撤廃をやり遂げようとしていたことも。


「ぶれない政治家」と言う言葉を耳にしますが、そういう意味では政治家の鏡のような人です。でも、政治家になりたくてなったというより、周囲の状況がそうさせてしまったのであって、本人は、一期5年ですぐに大統領を降りたように、もともと政治権力に何の執着も無い人だったんですね。
今では、聖者と言われていますが、政治家のひとつの理想なのかもしれません。


わたしは、ワールドメイト深見東州先生と言う、聖者すら超越したような方を知ってますが、深見東州先生は、芸術家として、福祉活動家として、また、スポーツなどの公益活動をとおして、本当の世界の平和のために身を捧げていらっしゃいます。
そのために家族も持たれずに、過酷なまでに精進されてきました。やり方は違えど、現実的に目指す方向は同じ方を向いているのかなと感じました。