宮崎駿と百田尚樹の映画を観て

宮崎駿監督の「風立ちぬ」は、途中から泣けてしまいました。戦争の悲惨さとかは描かれてないですが、なんだか、あの時代を生きた日本のひとたちのことが、身近に感じた映画でした。

私の親は戦後生まれですが、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんからは、小さいころ戦争の話しをよく聞かされました。すぐそばに爆弾が落ちてきて、人がまる焦げになった話しとか、恐い話しが多かったです。

宮崎駿の映画では、戦争のシーンは出てきませんが、もうひとつ今話題の「永遠のゼロ」では戦争のシーンがたくさん出てきます。こちらの映画も違った意味で涙がとまりませんでした。ただ全体的に、少し美しい物語のように描かれてる感じがしました。

実際に戦争を経験している人があの映画を見ると、戦争の辛い思い出が蘇るのか、そのことで泣いてしまう人もいるとか。実は、私の祖母のことなんですが。
もう、映画の物語以前の問題のようです、戦争経験者にとっての戦争とは。そこが、戦争を経験してない世代との違いなのでしょうか。


私のワールドメイトの友人は、「永遠のゼロ」を観て、今の平和は、あの頃の戦争で死んだ人たちの上にあるんだなと感じたようです。私もそれは感じますが、でも、それ以上にやっぱり戦争は絶対にしてはいけないと、強く感じました。おそらく、祖父や祖母の話しを聞いているせいもあるのでしょう。


ところで週刊誌では、宮崎駿百田尚樹の映画を酷評したとかしないとか、二人のスタンスの違いをネタにしてるようですが、それも何か違うような気がしました。

宮崎駿はもちろんですが、百田尚樹も戦争を美化し肯定してるのではないし、やっぱり戦争はしてはいけない、そう強く願ってあると思います。
上手くは言えないですが、ファンタジーの世界に生きる宮崎駿と、現実的なとらえ方をする百田尚樹と、思考回路の違いによるものかなと思います。イデオロギーの違いと言うと、右寄りか左寄りかみたいなはなしになって、ややこしくなりますが。

私は両方の考え方が理解できますし、どちらにも正しい部分があると思ってます。イデオロギーとかではなく、その奥にある、平和を愛する心を大事にしたいです。そこが本質ではないかと思うからです。

私が入会しているワールドメイトも、ずっと平和の心を大切にしてきました。ワールドメイト会員は、それが真に叶うまで、日本と世界の平和を祈り続けるつもりです。